ケッカロン。

映画やアニメ、本のこと等。

『ハイキュー!! TO THE TOP』第5話「空腹」・第6話「昂揚」感想

 もたもたしていたらあっという間に話数がたまってしまったので、5話・6話まとめて感想。

 

 

・第5話「空腹」

 

 ユース合宿と宮城1年生合宿がそれぞれ終了し、烏野にて再会する日向と影山。

  今回は物語的にはテンション高く盛り上げるような山場は作らず、合宿の幕引きを静かに魅せる回だった。だからこそ、「おりこうさん」が解決しないまま合宿を終えてしまった影山の消化不良感が際立つ。

 その一方で撮影というか光のエフェクト?がすごく良くて、夕暮れ時や朝方の空気感の表現が抜群だった。

 また、国見が金田一の肩を押す仕草がすごい細かかったり、部室前で横たわった日向が身を起こす動きに何か妙な色気があったり、試合回と同じくらい作画的見所も大きかった。

 

 

・第6話「昂揚」

 

 ユース合宿と宮城1年生合宿、双方の参加メンバーが帰還し、久々に烏野高校でのサ部活場面。

 普段通りなようで合宿でのわだかまりが抜けない様子の影山を烏養コーチが案じる。そして影山が狙いはイマイチなものの強烈なサーブを放ち、それを「スプリット・ステップ」により日向が捕捉。結局は受け切れなかったが、彼の明らかな変容を周りが驚愕して見守る。

 誰かが誰かを見ていて、その誰かの視線の先からまた別の誰かが見返していて……という視線のドラマが合宿だけでなくここでも続いている。

 

 部活後も居残り練習をする日向と影山。

 影山が「強いジャンプ」を示すために床を踏みつけてみせた時、ふわっと浮いた靴紐が静かに下りる作画が芸コマ。こういう細部まで行き届いた動きの演出が『ハイキュー!!』でありIGのアニメだなあと感じる。

 

 そしていよいよ伊達工業高校との練習試合。

 バレー中継番組の前説であるような仰々しいスターティングオーダー紹介に笑ったw