ケッカロン。

映画やアニメ、本のこと等。

アニメ

『ぼっち・ざ・ろっく!』×『BLEACH 千年血戦篇』×『機動戦士ガンダム 水星の魔女』:乱反射する親子像

『チェンソーマン』『スパイ×ファミリー』『モブサイコ100Ⅲ』『Do It Yourself!!』『うる星やつら』等、2022年秋クールのTVアニメは人気原作を満を持してアニメ化した大作や往年の名作のリメイクからオリジナルの意欲作までが観切れないほど数多く揃った、非…

『平家物語』感想覚書:語りと祈りの端境とその領域外について

古川日出男訳・山田尚子監督のTVアニメ『平家物語』を全話視聴した。 制作はサイエンスSARU。 自分は今まで、山田監督がその類稀なる演出スキルを存分に発揮できるのは土台に濃密で精細な作画力のアニメスタジオあってこそであり、それは京アニをおいて他に…

『ハイキュー!! TO THE TOP』第4話「“楽”」感想

日向の飽くなきアグレッシブさが合宿メンバーにも伝播し、居残り自主練という切磋琢磨につながっていく。 そして今回日向が得て周りに伝えた学びが、忙しないラリーの中でもゆっくり高いレシーブをすることでプレーに余裕を作るという「楽」なのも面白い。 …

『ハイキュー!! TO THE TOP』第3話「視点」感想

厳しい現実を味わった末に、「何ができるかを探す」という方向性を得た前回のラスト。 そして今回はサブタイが表す通り、前回にもまして日向の「目」が何を見るのかを克明に描くエピソードだ。 できることを探すために、全体を見渡すことを欲する日向。そこ…

『ハイキュー!! TO THE TOP』第2話「迷子」感想

合宿に乗り込んだものの当然のように練習には参加できずボール拾いをするしかない日向。周りに置いていかれまいと意気込んだ結果の行動が、その現実を余計に厳しく思い知らされる。 それでもできること得られるものはないかと必死に探す彼の「目」を印象的に…

『ハイキュー!! TO THE TOP』第1話「自己紹介」感想

『ハイキュー!!』は、原作からしてコマ割りや描き文字等の漫画の特性を活かしてバレーボールの面白さをフルに伝えてくる傑作だ。アニメ版ではそこへ「動き」と「音」が加わることによって、バレーという競技の立体性・リズム感がこの上なくアニメ向きであ…